無断駐車対策(防犯カメラを検討する際の3つのポイント②)
前回は、無断駐車対策として防犯カメラを検討する際の3つのポイントについて触れました。
今回はその中から防犯カメラの機能やスペックを比べる際にどのようなポイントを意識すると良いか確認していきたいと思います。
防犯カメラを比べる際に意識するポイント
1基本スペック
防犯カメラの性能として重要なのは画質と耐久性です。
・画質
防犯カメラの画質は画素数や画角、F値などによって決まります。画素数や画角は大きいほど、F値は小さいほどカメラの性能としてはよくなりますが、その分コストも高くなります。撮影する場所や目的にあわせて、必要とする性能を確認する必要があります。たとえばスマホで映像をチェックするのに、4Kクラスの解像度は必要ないですし、屋内など明るい場所を撮影するのにF値が低いカメラはオーバースペックになるかもしれません。また、防犯カメラを屋外に設置する際は天候や時間など、日光の影響を受けるため、それを低減させる機能がある機種を選ぶことで、一定の映像品質の確保を期待できます。
・耐久性
特に防犯カメラを屋外に設置する場合は、耐衝撃性能や防塵防水性能などが必要になります。耐衝撃性能の保護等級は、「IK」と呼ばれるコードで表します。IEC(国際電気標準会議)で定められた62262で規定されている電気機器筐体の耐衝撃性能を表す保護等級のことです。防犯カメラの仕様に記載されているIKの後に続く数字が耐衝撃性能を表しています。例えば、IK10は、40cmの高さから落ちる5kgの衝撃に耐えられることを示します。防塵防水性能の保護等級は、IPの後に続く数字がそれぞれ「防塵」と「防滴」の性能を表しています。IP66は、強風による粉塵が内部に入らず、豪雨でも浸水の恐れがない防塵防水仕様を示します。
また、カメラ機器そのものの耐久性ではありませんが、保守や修理などサポートの内容も重要なポイントです。ネット通販で手に入る安価な防犯カメラは、サポートの対応内容も異なりますですので、注意が必要です。
2夜間撮影
駐車場や建設現場など、夜間に不特定多数の出入りが想定される場合は、ナイトモードなど夜間撮影に適した防犯カメラを選ぶ必要があるでしょう。照明のない夜間でも撮影可能な防犯カメラには赤外線照射機能が搭載され、暗闇でも鮮明な映像を撮影できます。赤外線照射の項目には照射距離が記載されていることもあり、赤外線照射距離が長いほど、遠くの暗闇で被写体を撮影できます。
3遠隔監視
防犯カメラには、遠隔地からスマホなどでリアルタイムに映像を確認できるタイプもあります。ネットワークカメラを導入することで、現地に直接足を運ぶ必要がなく、移動の時間や費用も抑えられます。専用ソフトやアプリを使えば、スマホからPTZ操作でカメラの遠隔操作も可能です。
4検知機能
防犯カメラにはさまざまな検知機能が搭載されているタイプもあります。たとえば動体検知機能は動くものを検知する機能を使えば、建物などへの不審者の侵入を検知し自動的にスマホに通知、スピーカーから警告を出すことも可能です。また防犯カメラにはマイク内蔵の機種もあり、不審な音声や悲鳴を検知できます。
5ワイヤレス
LANケーブルなどを必要とせず、Wi-Fiなどを使ってワイヤレスにインターネットへ接続できるネットワークカメラもあります。配線を必要としないため、設置がしやすくカメラの移動もしやすいというメリットがあり、家庭用として使われることも多い防犯カメラです。デメリットとしてワイヤレス接続は通信速度の影響を受けやすい点があります。十分な通信速度を確保できないと、映像にタイムラグが生じたり、映像が途絶えるなどのトラブルが起きる可能性もあります。
上記の通り、カメラ選びの際には、求めるスペックが何かを整理していくつかのポイントを検討する必要があります。設置する際には色々と専門的な検討も必要になる為、まずは設置業者に相談し、検討を進めるのがベターです。
私たちは駐車場運営会社の立場から、防犯カメラのご相談も承っております。もちろん無料で御見積を行っておりますので、防犯カメラの設置を検討されているオーナー様、管理会社様はお気軽にお問い合わせください。