無断駐車への対策としては、まずは「無断駐車されないようにすること」が大事であり、事前の対策が必要です。

しかし、出来る限り事前の対策を行っても、無断駐車されることはある為、今回は無断駐車されたときの対処法について整理したいと思います。

①車両を撮影し、警察に通報、警告文を貼付ける。

まずは現地を確認し、無断駐車車両の写真を撮影して記録を残します。（あとで証拠資料として使用することがあります。）　警察に通報すると警察官が見に来てくれますので調べがつけば所有者へ電話連絡を入れてくれます。ただし連絡がつかなかったとしても所有者を教えてくれることはありませんし、私有地内であれば警察は取締りをしませんので、そういう場合は自分たちで警告文を貼付けて警告を行います。（警告書の貼り付けは、粘着テープを使用すると剥がす際に車両を傷つけるおそれもありますので、車両の前・後方ワイパーに挟むなどして車両に損傷を与えないように気を付けます。）

②集合住宅などの場合、入居者様へ向けて注意文を投函する。

私たちの経験では、建物の附置駐車場（例えばマンションの駐車場）の場合、無断駐車車両は入居者、もしくは入居者の関係者であることがほとんどです。その為、入居者に写真付きで車種、ナンバーなどの特長を伝え、該当車両に関する情報や無断駐車の目撃情報の提供をしてもらうように促すことが効果的です。方法としては、入居者へ向けて注意文をポスト投函したり、エレベーター等、目に留まりやすい場所へ掲示する事で、今後の抑止の効果が期待できます。

③所有者を特定し直接注意喚起を行う。

これができれば1番効果的ですが、手間がかかる方法です。常習者や長期に渡る悪質な無断駐車などの悪質なケースでは、内容証明などの撤去を求める書面通知のために所有者の特定が必要になるケースもあります。調べる方法が全く無いという訳ではありません。少々の手間と費用がかかりますが、解決するために有効な手段ではあります。

今回は無断駐車されてしまったときの対処法を整理いたしました。①車両を撮影し、警察に通報、警告文を貼付ける、②集合住宅などの場合、入居者へ向けて注意文を投函する、の２つの対処法がまずは基本的な対応になります。①、②で解決しない場合は、③所有者を特定し、直接注意喚起を行う対応をすることになるのですが、具体的な方法は次回ご紹介したいと思います。

無断駐車にお困りのオーナー様や管理会社のご担当の方がいらっしゃれば、ご相談ください。事前の対策はもちろん、実際に起こってしまったときの対処法についてもアドバイスできることがあります。また、無断駐車等、煩わしい管理業務を手離れしたいといったご相談を承っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。