施設駐車場で起こるトラブルと対策について
施設駐車場を運営していると、大小さまざまなトラブルや課題が生じるのではないでしょうか。駐車場のように毎日利用する場所は、小さな不便さが積み重なり、大きなトラブルに発展しかねません。そこで今回は施設駐車場で起こるトラブルと対策についてご紹介したいと思います。
■迷惑駐車
迷惑駐車のパターンは、大きく2つ挙げられます。
- 無断駐車
- 枠外への駐車
平面式駐車場や、出入り口にゲートのない自走式立体駐車場では、本来の利用者以外が勝手に駐車するケースがあります。こうした迷惑駐車を減らすには、出入り口にゲートを設置し、契約者しかゲートを開閉できないようにするのが効果的です。
管理カメラなどと連動させ、車のナンバープレートを読み取って契約者かどうか判断できる機械もあります。
枠外にはみ出す駐車は、故意だけでなく、運転の技術によって起こる場合もあるといえます。貼り紙をする、ポールを立てるといった対策もありますが、完全に防ぐのは難しい課題です。そこで、駐車場を提供する前の段階から駐車スペースを区切る白線を二重にする、一台あたりのスペースを広くする、といった対策も検討の余地があるでしょう。
■敷地内の事故
平面式駐車場や自走式立体駐車場では、利用者が自ら車を運転するため事故につながるケースが増えます。駐車場内の見晴らしが悪いと事故を起こしやすいため、自治体の「駐車場設備計画」などで、レイアウトのルールや指針を確認するのが効果的です。
また、場所によってはミラーの設置も有効です。駐車場の出入り口や見通しが悪い場所など、事故が起こりやすい場所にミラーを設置することで事故を減らせる可能性があるでしょう。
隣の車にドアをぶつけるトラブルは、車同士の間隔が狭いために起こります。このようなトラブルには、駐車スペースにゆとりをもたせるのが効果的です。
■車上荒らし
不特定多数の人間が自由に出入りでき、人目に付きにくい構造の駐車場は、車上荒しが置きやすい空間です。車用のゲートを設置しても、人間の出入りまでは完全に制限できないため、別の対策が必要です。
可能であれば、定期的に警備員が巡回したり防犯カメラを設置したりといった対策が望ましいでしょう。しかし、警備員を雇ったり防犯カメラを設置したりするのは、経済的に負担がかかるものです。
警備員の雇用や防犯カメラの設置が予算的に難しい場合、人の動きに反応して動くセンサーライト、ダミーカメラ、防犯ステッカーも有効です。予算に応じた対策を検討してみましょう。
以上が、今回ご紹介したトラブルと対策の事例です。上記以外にも施設の駐車場では様々なトラブルが生じます。私たちはそのようなトラブルについて、管理面でのご提案を行っておりますのでお困りのオーナー様は是非お気軽にお問い合わせください。