店舗やマンション、アパートなどでの無断駐車
店舗やマンション、アパートなどでの「無断駐車」はトラブルに発展しやすく、駐車場で起こる難しい問題の1つとして挙げられます。今回はそんな駐車場内の無断駐車について、対応をする上で気をつけるべきことを整理したいと思います。
■無断駐車とは?
無断駐車とは、その土地の所有者から許可を得ないまま、勝手に駐車することをいい、他人の権利や利益を違法に侵害する不法行為です。
公道への無断駐車は道路交通法に基づき、無断駐車を行った人が駐車違反をしたとして法的な処罰の対象となります。一方で店舗やマンション、アパートなどの私有地の場合は、道路交通法で処罰することはできないため、警察に連絡しても対処しにくくなってしまいます。
そのため、駐車場のオーナーが対処するしかないのですが、対処法を誤ると違法行為を行ったと見なされるため、対応する際には注意が必要です。
■対応で気をつけるべきこと
駐車場オーナーが、無断駐車している車をその場所からレッカー移動させたり、逆に逃げられないように車のタイヤをロックしたりすることは、避けるできです。それらは、法律で禁止されている「自力救済」と見なされてしまいます。
自力救済とは、「公的な権力ではなく、私人の実力行使によって私人の権利を回復すること」を指し、「自分の正当な権利を守るためであっても、法律の手続きを踏まずに自分で権利回復を実現させることは認められない」ということを意味します。
駐車場オーナーが無断駐車の車をどうにかしようとして車を傷つけてしまうと、損害賠償請求をされてしまう可能性もあるため、無断駐車への対処は慎重に行わなければなりません。
■無断駐車への対策はどうすればよいか?
では、無断駐車への対策はどのようにしたらよいのでしょうか?
この点については、無断駐車のトラブルで悩んでいる方に向けて、無断駐車されないための対策やされてしまったときの対処法を次回ご紹介します。