無断駐車の予防策
前回は、店舗やマンション、アパートなどで発生した「無断駐車」について、対応をする際は、慎重に対処が必要であることをご紹介させて頂きました。今回は無断駐車のトラブルで悩んでいる方に向けて、無断駐車されないための対策やされてしまったときの対処法をご紹介したいと思います。
■無断駐車の対策方法
私有地で一度無断駐車をされてしまうと自ら車両を動かせず、警察も介入できないため、解決に手間や時間がかかってしまいます。そのため、無断駐車におけるトラブルを回避するには予防することが重要です。
無断駐車の対策方法をいくつかご紹介します。
・看板の設置
駐車場に「無断駐車禁止」の注意看板を設置する対策方法です。看板を設置することで善意悪意問わず、無断駐車しにくい状況をつくることができます。無断駐車に対する罰金の記載をお見掛けすることもあるかもしれませんが、その罰金の要求に法的な効力はなく、無断駐車した側も支払う義務はありません。また、罰金の請求は金額次第では恐喝行為として逆に訴えられてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
・カラーコーン等の設置
カラーコーン等の障害物を設置して物理的に駐車できなくするという対策方法もあります。駐車したい場合には、障害物を取り除く手間が生じるため、効果的な無断駐車対策の1つです。既に無断駐車をしている車に対して障害物で囲む行為は、自力救済となり、違法行為として捉えられるため注意が必要です。
・防犯カメラの設置
防犯カメラを設置することで監視の目となり、無断駐車の抑制につながります。さらに防犯カメラには、無断駐車された際の記録を残すという効果もあるため、1台でも設置しておけば、トラブルの防止効果が見込めます。ただし、24時間監視や録画が可能な防犯カメラの設置には一定の費用がかかるため、複数見積を取得し検討するとよいでしょう。
■無断駐車されてしまった場合はどうすればよいか?
上記でご紹介した対策を行っていても、完全に無断駐車を防げるわけではありません。無断駐車をされてしまった際にはどのように対処するとよいのでしょうか?いくつかの対処法について次回お伝えしたいと思います。