Column駐車場お役立ちコラム

狭小地や建物敷地内のスペース活用

遊休地を有効活用するための方法は数多く存在しますが、狭小地でも選択可能な方法として「自転車駐輪場」が挙げられます。自転車駐輪場経営には様々なメリットがありますが、デメリットも存在するため、それぞれを把握した上で検討していくことが大切です。今回は、狭小地の活用や建物敷地内のスペース活用の手段として自転車駐輪場を選択するメリット・デメリットについて整理したいと思います。

■メリットについて

狭小地の活用や建物敷地内のスペース活用で自転車駐輪場を選択するのは以下のようなメリットがあるからです。その主なメリットとしては、次のような点が挙げられるでしょう。

・初期投資を抑えられる

自転車駐輪場は、使っていない土地を整地して、アスファルト舗装を行い、駐輪用の設備と料金精算システムを設置するだけで始めることができます。そのため、建物を建てるような方法と比較して活用法の中でも手軽に始められる方法のひとつと言えます。

・短期間で始められる

土地活用は、準備期間が長引くほど、資金が必要になります。準備期間中は、借り入れた事業用資金の返済などの出費が発生しても、収入は生まれません。そのため、土地オーナー様は準備期間中、預貯金を取り崩さざるを得なくなる可能性もでてきます。しかし、自転車駐輪場であれば短期間で運営開始できますし、専門業者へ委託すれば数週間で始められるケースもあります。

・小さい土地や変形地でも経営できる

車の出入りが難しいような小さな土地、変形地であっても、駐輪場であれば活用できることがあります。狭小地でも活用しやすい点は大きなメリットと言えるでしょう。また、建物敷地内にスペースがある場合も同様に活用しやすいです。

■デメリットについて

メリットに対し、気を付けなければならないポイントとしては、主に以下のような点が挙げられます。

・高利回りは期待できない

自転車駐輪場の利用料は、賃貸マンション・アパートの家賃と比較にならず、駐車場の利用料と比べても低額です。狭小地でも自転車なら多くの台数を置くことができますが、それでも収益性はそれほど高まりません。そのため、遊休地を放置するよりは良いといった感覚で取り組んでみるのが良いでしょう。

・節税効果はない

固定資産税の軽減措置を受けることができません。住宅用地の固定資産税は、更地の6分の1にまで減額されますが、駐輪場は住宅用地とみなされず、固定資産税の軽減はありません。

・立地(駅からの距離)

自転車駐輪場のニーズ調査は、駐輪場運営会社に委託するのが一般的ですが、調査で良い数字が出てもその通りになるとは限りません。都市部の主要駅は駐輪場ニーズも高いことが見込めますが、郊外では自転車駐輪場ニーズが満たされている場所もあり、いくら努力を重ねても利用者を劇的に増やすことは難しいことが考えられます。そのため、自転車駐輪場を検討する際には、最初にエリアの特性を把握しておく必要があります。また、そのエリアに住む人や通勤・通学する人が、どれくらい自転車やバイクを利用しているのかを知る必要があります。いくら立地が良くても自転車やバイクを利用する人が少ないということも考えられます。

■おわりに

今回は自転車駐輪場を選択するメリットとデメリットを整理してお伝えしました。自転車駐輪場について費用や方法が気になっている方はお気軽にお問合せください。検討されている案件についてヒアリングさせていただき、ご提案させていただきます。なるべく初期投資を抑えたい等のご相談も承っております。

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