Column駐車場お役立ちコラム

施設駐車場内の車両事故について

施設駐車場の運営ではトラブルがつきものです。例えば車両事故の場合、約30%は駐車場内で発生しているという統計があります。駐車場内の事故のうち、施設物との接触による事故が約30%、車同士の接触・衝突事故が約55%と両者で85%を占めています。また、駐車場内における施設物との接触事故率は公道に比べて約10%高いという特徴があります。その為、施設駐車場を運営する際は、場内のレイアウトをよく検討し、精算機・料金看板などの設置物を適切に配置するなど、利用者が使いやすく事故を起こしにくい駐車場を設計する必要があります。今回は事故を抑制する為の工夫について整理したいと思います。

①ゲート式駐車場の場合

出入口にゲートバーが設置されているゲート式駐車場では、車両が入場、退場する際にゲートバーが折れて車両に当たってしまうという事故が発生します。ゲートバーは見た目で劣化が確認しにくいため、定期的な交換が必要です。また、ゲート式駐車場は場内が広い為、フラップ板式駐車場に比べて車同士の接触事故も増えます。場内のレイアウトに応じて、十分な車路幅を取り、一方通行にする、速度制限を設けるなどの安全対策が必要です。

②壁面等への衝突事故

運転ミスなど利用者の過失により、壁面に衝突してしまうケースもありますが、車室枠内に正常に停めたにもかかわらず、後方の壁面等に衝突するような事がないよう注意が必要です。後方の壁面等に当たらないように車止めやバリカー(壁面手前)を設置します。特に、最近は様々ばタイプの車両がある為、これらを考慮して車止めの位置を決める必要があります。通常の車室サイズが確保できない場所は小型・軽自動車専用の車室として、利用者へ分かりやすく掲示します。また、後方部に突起物や高さ制限があるような駐車場でも、「高さ〇〇mまでは入庫可」など表記しておく方がベターです。車止めなどの設置に不備があればタイヤを傷つけたり、車両が正規位置に停止せずに事故につながる可能性もありますので、これも定期的なチェックが大切です。

③駐車場機器等の倒壊による事故

設置した精算機のテント、看板類が倒れると大事故につながります。設備は経年劣化もしますし、強い風雨、地震の揺れで外れたり落ちたりしないかどうかも含めて定期点検が必要です。

今回は商業施設の駐車場で起こるトラブルについて、車両事故の起こるポイントを整理しました。車両事故は気を付けていても予期せぬカタチで発生することがあります。それらの事故を少しでも減らすためには、こまめな機器のメンテナンスや設備の点検が重要です。私たちは万が一の事故で、オーナー様や施設管理者様が駐車場の瑕疵によって責任を問われないよう駐車場運営をお手伝いさせて頂いております。ご不明な点やお困りごとがございましたらまずはお気軽にお問合せください。

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