施設駐車場では、無断駐車や盗難、事故といったトラブルと同様に、不法投棄が発生する可能性があります。投棄されている場所が施設駐車場のような私有地の場合、所有者・管理者には土地の管理者責任があります。そのため、施設駐車場の不法投棄物については、土地の所有者・管理者の責任の基で対処する必要があります。今回は、施設駐車場における不法投棄に対処する方法についてご紹介します。

・監視と報告
不法投棄が発生した場合、防犯カメラや現地確認を行い、不法行為を記録し、速やかに地元の自治体や関係当局に報告します。防犯カメラは、不法投棄以外の犯罪防止効果も得られる手段です。

・不法投棄物の撤去
自治体や専門業者に依頼して、不法投棄された物品やゴミを迅速に撤去し、駐車場を清潔に保ちます。不法投棄されたゴミをそのままの状態にしておくと、こまめに管理されていないとみなされ、さらに不法投棄していくなどということもあります。そのため、不法投棄された場合には迅速に対処することが大切です。

・予防策の強化
防犯カメラやセキュリティシステムの設置、明確な禁止掲示の設置、定期的な清掃活動の実施など、不法投棄を防止するための予防策を強化します。「不法投棄禁止」と記した看板を設置するのも抑止効果があります。「見つけ次第、警察に通報します」等の文言を記しておくとより効果的です。

・法的手段の活用
必要に応じて、不法投棄行為に対する法的手段を活用し、違反者に対して厳正な措置を取ります。

施設駐車場における不法投棄は、適切な対処法を用いることでその被害を最小限に抑えることが可能です。監視、撤去、予防、協力、そして必要に応じた法的措置の活用が、効果的な不法投棄対策の実施に不可欠です。不法投棄への対処のご相談はもちろん、その他管理上のお悩みについてもどうぞお気軽にお問い合わせください。