施設駐車場のバリアフリー化について
今回は施設駐車場のバリアフリー化について整理したいと思います。
バリアフリー法においては、一定規模以上の特別特定建築物等において、車椅子使用者用駐車施設の設置が義務付けられており、設置に関する基準はバリアフリー法に基づく政省令に定められているほか、車椅子使用者用駐車施設等の整備に関する指針が各施設ごとのガイドライン等において示されています。
既存の施設駐車場においてもバリアフリー化の対応を行っているオーナー様もいらっしゃるのではないでしょうか。実際に、バリアフリー法の義務化の対象になっていない施設駐車場においても、駐車場の利用実態等を踏まえ、適切なニーズ把握が重要になっています。
駐車場に関するバリアフリー化のニーズには下記のような例があります。
■大型福祉車両に対応した高さの確保
大型の車椅子用リフト付福祉車両は、車高が高い(2.3m程度)ため、それに対応した高さのあるスペースが必要。
■車いす使用者用駐車施設のマスの奥行き等
大型ワンボックスカーを利用する障害児者の家庭が増え、車の後部から車いすが乗降するため奥行きのある駐車スペースが必要。
■聴覚障害者に配慮した通信手段の確保
コインパーキング等において精算機等にトラブルが生じた際、聴覚障害者はインターホンによる音声やりとりができない。タッチパ
ネルによる文字送信や遠隔手話サービス、聴覚障害者に対応した呼出しボタン等の整備が必要。
これらは、既存の駐車場においても駐車場有料化する際に、バリアフリー化のニーズとして代表的なものです。
有料化やバリアフリー化についてご不明な点があればまずはお気軽にお問合せください。